ScratchGPIO5とRaspberry Pi
ScratchGPIO5は、Raspberry Pi上にあるGPIOを制御できるScratchです。Raspbianに標準でインストールされているScratchではRaspberry Pi上にあるGPIOを制御できません。
Raspberry Pi上のGPIOに接続したモーターを駆動するために、別途ScratchGPIO5をインストールして使います。
また、モータードライバ「TA7291P」とちっちゃいものくらぶから入手できる黄色いモーターを使います。
モーターを駆動するまでをメモります。
- Raspberry Pi(Raspbian)にScratchGPIO5をインストールします。
詳しいインストール手順は「Installing ScratchGPIO5 software on a Raspberry Pi」にあります。
LXTerminalを起動して、以下のコマンドを実行します。これでダウンロード&インストールが完了します。またデスクトップ上に「SctrachGPIO5」と「SctrachGPIO5plus」のアイコンが表示されます。
pi@raspberrypi ~ $ sudo wget http://goo.gl/Pthh62 -O isgh5.sh pi@raspberrypi ~ $ sudo bash isgh5.sh
- Raspberry PiのGPIOにモーターを接続します。
TA7291P Raspberry Pi GPIO もしくは モーターの端子 機能 1 6(GND) GND 2 モーターへ接続 モーターへ接続 3 非接続 - 4 12(GPIO18) モーターのパワー 5 16(GPIO23) モーターの回転方向の制御(正転) 6 18(GPIO24) モーターの回転方向の制御(逆転) 7 1(3.3V) モータードライバの電源 8 2(5V) モーターの電源 9 非接続 - 10 モーターへ接続 モーターへ接続 - ScratchGPIO5を起動し、スクリプトを書きます。
- モーターの回転方向を変えることができます。
モーターの回転方向を制御するために接続したピン番号を使って、「pin」+「ピン番号」+「high」、「pin」+「ピン番号」+「low」という値を送ると、制御を指示することができます。
今回の場合、正転時「pin16high」と「pin18low」を送り、逆転時「pin16low」と「pin18high」を送っています。 -
モーターのパワーを変えることができます。
変数を「Power」+「ピン番号」という名前で作り、この変数に0から100までの整数値を入力すると変えることができます。今回の場合、「Power12」という変数に、正転時「100」、逆転時「50」を入力しました。
- モーターの回転方向を変えることができます。
- 緑の旗をクリックするとモーターが駆動します。
参考WEBページ
参考書籍
- Raspberry Piではじめるときどきプログラミング P.138 「コラム DCモータの利用」