つくれば工房マニュアル

無線LAN（Wi-Fi）を設定する

無線LAN子機（Wifiドングル）を使って、インターネットに接続したり、同一LAN上の他のコンピュータとアクセスできるよう設定します。

Wifi Configで設定する（DHCP）

  1. Raspberry PiのUSBポートに無線LAN子機（Wifiドングル）を接続します。
  2. デスクトップ画面上にある「Wifi Config」アイコンをダブルクリックし、「wpa_gui」を起動します。
  3. 「Manage Networks」タブをクリックします。
  4. 「Scan」ボタンをクリックします。「Scan results」ダイアログが開きます。
  5. 「Scan」ボタンをクリックします。Wifiドングルが捉えた無線LANルーターが一覧に表示されます。この中からお使いの無線LANルーターをダブルクリックします。
  6. 設定画面が開きます。お使いの無線LANルーターに合わせて必要な項目を入力し、「Add」ボタンをクリックします。
  7. 画面右下隅にアイコンが表示され、つながりました。「Close」ボタンをクリックし、「Scan results」ダイアログを閉じます。
  8. 念の為、設定を保存します。[File]-[Save Configuration]を選択します。「Saved configuration」ダイアログで「The Current configuration was saved.」と表示されたら「OK」ボタンをクリックしてください。
  9. 「wpa_gui」を終了します。

固定IPアドレスを割り振る

無線LAN子機（Wifiドングル）に対して固定IPアドレスを割り振ります。

  1. デスクトップ画面上にあるLXTerminalアイコンをダブルクリックし、ターミナル（端末）を起動します。
  2. piユーザーのホームディレクトリで、以下のコマンドを実行します。
    SSIDもKEY（パスワード）も特にダブルクォートなどで囲むことなくそのまま書きます。 
                    pi@raspberrypi ~ $ wpa_passphrase SSID KEY >> wpa_supplicant.conf
  3. wpa_supplicant.confファイルを編集します。 
                    pi@raspberrypi ~ $ vi wpa_supplicant.conf
    SSIDとKEYはコマンドで入力したままの値が入っています。コメントのないpskには長いハッシュされた鍵が生成されています。 
                    ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
                update_config=1

                network={
                    ssid="SSID"
                    #psk="KEY"
                    psk=9a7cdfea2bbbda47edacc95b2ae7a1c.....
                    key_mgmt=WPA-PSK
                    proto=WPA2
                    pairwise=TKIP CCMP
                    group=TKIP CCMP
                }
  4. wpa_supplicant.confファイルを移動します。 
                    pi@raspberrypi ~ $ sudo mv wpa_supplicant.conf /etc/wpa_supplicant/
                pi@raspberrypi ~ $ cd /etc/wpa_supplicant
                pi@raspberrypi ~ $ sudo chown root:root wpa_supplicant.conf
                pi@raspberrypi ~ $ sudo chmod 600 wpa_supplicant.conf
  5. 次に、/etc/network/interfacesファイルを編集して固定IPアドレスを割り振ります。
                    pi@raspberrypi ~ $ sudo vi /etc/network/interfaces
    デフォルトではこうなっています。 
                    auto lo

                iface lo inet loopback
                iface eth0 inet dhcp

                allow-hotplug wlan0
                iface wlan0 inet manual
                wpa-roam /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
                iface default inet dhcp
    以下の通り編集します。
    • 「iface wlan0 inet manual」の「manual」を「static」に書き換ます。
    • 「wpa-roam /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf」の「wpa-roam」を「wpa-conf」に書き換えます。
    • 「iface default inet dhcp」を削除します。
    • 「address」、「netmask」、「gateway」、「dns-nameservers」を追記します。設定値はそれぞれお使いの無線LANルーターに合わせて設定してください。「address」はRaspberry Piに割り振る固定IPアドレスを指定します。「netmask」「gateway」は接続するネットワークの設定に合わせます。「dns-nameservers」はDNSサーバーのIPアドレスを設定します。通常、無線LANルーターを指します。
    編集後、以下のようになります。 
                    auto lo

                iface lo inet loopback
                iface eth0 inet dhcp

                allow-hotplug wlan0
                iface wlan0 inet static
                wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
                address 192.168.1.xxx
                netmask 255.255.255.0
                gateway 192.168.1.xxx
                network 192.168.1.0
                broadcast 192.168.1.255
                dns-nameservers 192.168.1.xxx
    ファイルを保存し、終了します。
  6. ネットワークインタフェースを再起動させます。端末で以下のコマンドを実行します。 
                    pi@raspberrypi ~ $ sudo ifdown wlan0
                pi@raspberrypi ~ $ sudo ifup wlan0
  7. 編集した設定ファイルの設定を反映させます。端末で以下のコマンドを実行します。 
                    pi@raspberrypi ~ $ sudo /etc/init.d/networking reload
    実行したコマンドに続き、以下の通り出力されたらOKです。 
                    [....] Reloading network interfaces configuration...ifup: interface lo already configurated
                done
  8. 同じネットワーク内にある他のコンピュータからpingを実行しデータが届けば設定完了です。 
                    $ ping 上記で設定した固定IPアドレス

ネットワークコマンド

  • ifconfig - IPアドレス、サブネットマスクを確認する。
  • iwconfig - 無線LANアダプタを確認する。
  • route - ゲートウェイを確認する。
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